SSKA頸損 No.129より PDFファイル

2019年 第10回 4都県合同交流会・宇都宮にて

「福島頸損友の会」代表 相山敏子

 2019年10月20日(日)、令和になってから初めての「4都県合同交流会」が栃木県宇都宮市東市民活動センター第5会議室で無事に開催されました。記録的な大雨により東日本各地の河川が氾濫し甚大な被害をもたらした台風19号が過ぎ去ったばかりで、8年前の東日本大震災を思い出させるような光景に大自然の恐ろしさを改めて痛感しながらの仲間との再会でした。正にわが町が水没していくという被災地から参加してくれた仲間もおります。避難所に辿り着いたものの、結局は車の中で一夜を明かしたという仲間もおります。開催も危ぶまれるようなこの状況の中で第10回目を迎えられたこと、仲間の無事を確認し合えたことは本当に嬉しいことでした。

 以前から大きな課題でもありましたが、話題は自ずと被害の現状報告から災害時における対策、福祉避難所の早期開設の必要性、避難所の在り方の重要性などが中心になりました。また、前回から事務局長が兵庫から参加してくれているので、九州や四国の仲間たちのエネルギッシュな活動の様子も直で知ることができました。地域を変えていく彼らの逞しい姿が目に浮かぶようです。
 「これまでに経験したことのないような」という言葉が聞き慣れてくるほどに、大きな自然災害が毎年のように多発しております。だからこそ、仲間との繋がりは大きな力となるし、顔を合わせることで得るものは大きいと今回は特に強く感じさせられる交流会となりました。

帰り道、宇都宮市内のあちこちに泥だらけの家財が積み重ねられてあるのを見て、ここもまた被災地であったということに気付きました。心より皆様の無事と一日も早い復興を祈ります。

 川が氾濫して、深いところでは水深2mあり、車両は進入禁止で現在も救命ボートで人命救助している状況です!私は動けたので友人から写真と動画で現状を伝えてもらいました。幸い私が住んでいる地域は高台で避難することもなくライフラインも大丈夫です。ただ今朝の起床介助予定のヘルパーさんのお宅が塩野川の氾濫で避難しているため急きょ他のヘルパーさんの起床介助を受けて何とか車椅子へ移乗させていただいて自宅で生活しています。また同じ町在住の友人、知人や宮城県丸森町にも親戚がおり、自宅2階で孤立していて心配ですが、午前中に安否確認はできたので一刻も早く水が引いてくれるのを祈るばかりです。どうか台風19号の被害に遭われた皆さんがご無事でありますように!