【私たちの活動】
 私たちは頸損者への情報提供、親睦交流、行政交渉などを行い、頸損者の抱える問題を解決するために活動しています。
あなたは頸損者となり、重い障害に悩み苦しみ、人生をあきらめていませんか。あなたの問題は、多くの仲間が過去に体験したものかもしれません。ひとりで悩まず、私たちに相談してみませんか。私たちは同じ障害を持つ者として、きっとお役に立てることがあると確信しています。
 私たちは自らの体験を通して得た、情報や知恵を共有して活動を続け、どこかで苦悩している頸損者の力になりたいと思っています。

【私たちの考え方】
 私たちは、障害が重いからという理由で、自由を制約されることなく、未来に希望が持てる社会でなければならないと考えています。
 障害の有無に関わらず、全ての人が自立して生活することのできる社会であり、障害者に特別な生き方を押し付けたり、障害者だけを特別扱いする社会ではありません。全ての人の権利が保障され、差別や肉体的なハンディキャップを感じさせない社会です。
 それは誰かが作ってくれるものではなく、私たち自らが声を上げ、行動しなければできない社会だと思っています。
 私たちは頸損者の抱える問題を解決すれば、誰もが暮らしやすく、平等に社会参加のできる社会が生まれると確信して活動しています。

【明日に向かって】
 私たちの最大の課題は、頸髄損傷による重い後遺障害に、身も心も打ちのめされている人をなくすことです。そのためには頸損者のネットワークの確立、関連分野との連携活動、医療・福祉支援体制の整備を目指さなければなりません。
 80年代以降、自立して社会参加する頸損者が増えています。その一方で医療技術の進歩により延命した高位頸損者が、適切な医療、福祉サービスを受けることが出来ずに、病院をたらい回しにされるというような問題が、未だ解決されずに残されています。
 生活基盤の確立やバリアフリー社会の実現を目指した活動では、障害の有無、障害の枠を越えて、共通認識を持つ他団体や専門家の方々とも協力して、諸問題の解決を目指しています。