SSKA頸損 No.129より PDFファイル

2019年 国立リハセンター並木祭

東京頸髄損傷者連絡会 鴨治慎吾

 10月19日(土)、国立障害者リハビリテーションセンターにて、リハ並木祭が開催されました。
 毎年、恒例になっていますが、今年も出展しました。訓練棟1階第8教室の場を借りて「頸損連絡会の活動紹介」や「頸損何でも相談」を行いました。前日からの雨により、並木祭自体の参加者がいつもより少ない感じでした。

 今回の展示は、過去1年間の活動報告、頸損連絡会の説明、頸損連絡会の始まりからの年表、東京頸損機関誌「お江戸くちはっちょう」、全国頸損機関誌「頸損」の配布と「頸損解体新書」の紹介等です。後は、頸損何でも相談を行いました。
 相談者の中には、近隣の病院に入院している頸損の方なども来られ、「電車での移動は、どういう感じなのか?」「どんな活動をしているのですか?」などがあり、あまり電車に乗った経験がないそうなので、今回の相談が、皆と同じように電車を利用できるきっかけになれば、良いなと思いました。

 毎年、リハ並木祭では、様々な催し物が行われております。
 体育館では、車椅子スポーツ体験などがあります。その中でも、車椅子バスケットと車椅子ラグビー(マーダーボール:北米では「殺人球技」とも呼ばれる)の体験もあり、頸損当事者でも体験できるそうです。
 車椅子スラロームの体験もあり、ソフトからハードなスポーツまでどなたでも体験できます。
 また、同日に隣接している国立障害者リハビリテーションセンター研究所にて、「2019オープンハウス」(研究所一般公開)も行われました。
 その中でも、オープンハウスではBMI(ブレイン-マシン・インターフェイス:脳波等の検出・あるいは逆に脳への刺激などといった手法により、脳とコンピュータなどとのインタフェースをとる機器等の総称である)の実用化研究や再生医療実施機関との連携による臨床研究(治験)などの報告展示があり、頸損にも興味深い研究がいくつかありました。
 2011年から始まった「国リハコレクション」も開催され、数多くの団体の出品があり、機能性だけでなく、ファッション性に富んだ商品が展示してあり、相談もできるそうです。
 室外では、リハ職員や近くの地域の団体による出店(うどん・揚げパン・たこせんべい等)があり、和気あいあいとした雰囲気でお祭りを楽しむことができました。
 また、色々な出会いもあったりします。皆さん、ちょっと足をのばしてみては、どうでしょうか!