全国頸髄損傷者連絡会 会長 鴨治 慎吾

 2018年の全国頸髄損傷者連絡会総会から、会長を務めさせて頂くこととなりました、鴨治慎吾(東京頸損)です。
 宮野秀樹(兵庫頸損)事務局長とともに、先達に習って、今まで築き上げてきた頸損連絡会をさらに作り上げていきながら、これからの新しい頸損
連絡会を目指したいと思います。
 当会は、情報提供、親睦交流、行政交渉などを行い、頸損者の抱える問題を解決し、障害の有無に関わらず、平等に自立できる社会にしていく事です。私の思う自立とは、自己実現力です。自分でやりたい事、出来る事を自分で探し、自分で決めて、主体性を持ち、自己実現に向けて、んでいけるように協力する為の活動をしていきたいと思います。
 まだまだ頸損連絡会は、やるべきことがあります。「Take Action(行動を起こす)」を胸に活動していき、我々頸損者が社会の一員として普通に生きていく事が出来る社会にしていくために、尽力していきます。皆様、ご指導ご協力の程、宜しくお願い致します。
 まずは「新規会員の獲得」「会員数の増員」を目指す考えです。そのためにも、行政交渉や会員をはじめとする頸髄損傷者の生活が改善できるような申し入れを関係機関に対して積極的に行います。そして、他団体との交流・情報交換を積極的に行い、共通する課題や問題には協働していきます。各支部が活性化するように務めます。
 会員の高齢化、会の活動の協力者・後継者不足はどの支部でも共通する課題です。ともに考え、我々がなすべきことを見極めて、課題クリアに取り組みます。
 これから頸髄損傷者連絡会を知る人たちには、「この会は自分がうまく生きていくために必要」と希望を持ってもらえるように活動し、全国を奔走しようと思います。仲間が集まり、新しい支部ができ、活動できるよう努めます。
 まだまだ、課題はたくさんあると思います。また、新たな課題も出てくると思われます。
 現時点では多くのことを望んでも即実行とはいきませんので、一つ一つ着実に解決できるよう、取り組んでいく所存であります。皆様には、温かく見守ってもらうとともに、率直なご指導・ご意見の程、どうぞ宜しくお願い致します。

 三戸呂前会長と菊地前事務局長に「お疲れ様でした」と一言お礼を申し上げます。といっても、お二人にはまだまだ役員としてご指導いただかなければなりません。私達にはまだそのような力量はありません。
 皆様のご協力なしに本部の屋台骨を支えることはできないことを、お含みおきください。前執行部が安定的に行ってこられた組織運営を、後戻りすることなく発展させることが新体制の使命だと考えておりますので、その中心となるべく精進したいと考えております。
 私は、20 歳の時に交通事故で頸髄損傷となり、一生寝たきりだと言われました。当時は何もわからず、この先どうして良いか分からなかった時期があります。そうした時に頸損連絡会の諸先輩方と出会い、頸損の実情を知り、色々な活動、情報を教えて頂きました。そのおかげで、今では親元を離れ自立生活が出来るまでとなりました。まだまだやりたい事もたくさんあります。

皆様へ。
 我々、全国頸髄損傷者連絡会を上手く活用してください。「あれをしてほしい」「これをしてほしい」「あれはなに?」「これはどういう事?」等、どんどん御問い合わせ、御申しつけください。
そして、ご協力下さいますようお願い致します。
これからも、皆様と活動をしていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。