SSKA頸損 No.129より PDFファイル

京都・大阪合同交流会 京都の観光地巡り

京都頸髄損傷者連絡会 木村善男

 京都頸損連絡会と大阪頸損連絡会の交流イベントとして、年に一回開催される「京都・大阪合同交流会」は、京都と大阪が持ち回りで主催しています。今年は京都の順番で、「京都の観光地巡り」と銘打って10月20日(日)に開催しました。去年の大阪が主催した「ニフレ(語源:に触れ)」は、いろいろな生き物に触れることができ、とても楽しいものでしたから、京都も負けじと「京都の観光地巡り」を企画。ちょっと詰め過ぎた感はありましたが、参加された皆さんは京都らしさを満喫しつつ、交流を楽しめたのではないでしょうか。
 天気の悪い日が続いていたため、当日の天気はどうなるのかと心配していましたが、すっかり雨も止み、日差しも射すほどに回復しました。暑くも寒くもなく、京都の観光地巡りとしては絶好の日和になりました。
 集合場所は、四条烏丸の交差点を少し南に行ったところにある「COCON烏丸(ここんからすま:古今烏丸)」。集合時間の11時にみんなで写真をパチリ。そして最初のコースである「錦市場」へ。

パチリ、の集合写真


 「とても混んでいる」というイメージが強かったため、興味はありましたが、私は錦市場に行ったことがなかったのです。どのくらい混んでいるのか、下調べのため、会のメンバーで、同じ日曜日の同じ時間帯に錦市場を体験しましたが、混んではいるものの、車イス使用者でも問題なく楽しめることが確認できました。湯葉や生麩などの食べ物や和傘など京都らしいものを売っている店がたくさんあり、ウインドーショッピングだけでも楽しめます!(私個人のユーチューブ動画で錦市場の店の写真約500枚を見ることができます。チャンネル名WheelchairUserYoshio)
 さて、当日の錦市場ですが、みんなで一緒に回るのは難しいため、まずは錦市場の端から端までを、みんなで移動しながら興味のあるものをチェックすることにしました。

 烏丸通から入って反対側の寺町通と交差するところ(錦天満宮)まで進み、途中からの参加者を待ちつつ、何を食べるのか作戦会議の始まりです。京都らしく「ハモ」を推す声が多く、私もハモのてんぷらを食べました。京都の村田会長の「つきたてのお餅を食べる!」という言葉に釣られて、同じ店に入った人が何人かいましたが、私もその一人です。店先でビールや日本酒のコップ売りもあり、楽しくおいしい錦市場でした。
 13時30分になったところで、錦天満宮の前で記念撮影をして、次の目的地である三条大橋に進み、鴨川の遊歩道に降り・・られませんでした!自転車やバイクの二輪車を入れられないようにしているのだが、私たち車イス使用者も通れない!?行政に訴えるための証拠写真をしっかりと撮りましたが。

降り・・られません!

 三条大橋を渡り、大和大路を南に進み、大和橋のところで記念撮影。川に沿って柳の木をめでながら白川筋を東に進むと、京都らしい場所としてドラマ撮影などでよく使われる有名な辰巳大明神があります。記念撮影をして、次の場所へ。
 知恩院を通り抜け、円山公園、そして八坂神社へと、京都の観光地を、記念撮影を撮りながら巡り歩きました。
 ふと流れる小さな川が、森鴎外による有名な短編小説「高瀬舟」の舞台となった高瀬川であったり、何気なく通る場所(三条木屋町から少し下がったところ)が、豊臣秀吉によって甥の秀次とその一族の処刑で鴨川が真っ赤に染まったという三条河原という刑場であったり。
 改めて京都の良さも知ることのできた楽しい京都と大阪の交流イベントでした。

八坂神社で記念撮影